2025.07.18 (最終更新:2025.07.18)
社員規模30名程度の物販企業さまからのご依頼です。
自社ホームページのリニューアルに伴い、WEBサーバーおよびメールサーバを別のレンタルサーバーに移行されたいとのことでしたが、メールサーバーについては、従来の課題を解決するために、Gmail(Google Workspace)への移行をご提案させていただきました。移行後のレンタルサーバーに付帯のメールサービスと Gmail を比較検討いただいた結果、Gmailへの移行を実施することになりました。
1. 課題
自社ホームページのリニューアルに伴い、クライアントさま自身でレンタルサーバーの移行を決定しましたが、メールサーバーをどうするか迷っているとのことでした。
従来のレンタルサーバー(O)は、仕様が古いことに加え、コンパネ等の使い勝手も悪く、またレンタルサーバー(O)付帯のメールサービスでは、最新の規約に沿っていなかったため、送信したメールの不達問題も発生しており、それら問題の解決も合わせてご希望でした。
加えて、そもそもメールサーバーの移行に伴い発生するであろうさまざまなリスクへの対処に不安があり、どのようにすれば安全にメールサーバーの移行ができるのかも分からないという状況でした。
2. 提案および比較検討
上記課題の解決と、今後もホームページリニューアルのタイミングでサーバーを乗り換える可能性を考慮して、メールはレンタルサーバー付帯のサービスではなく、メール専用サービスである Google Workspace の導入を提案させていただきました。
Google Workspace とレンタルサーバー付帯のメールサービスを比較したときに、
Google Workspace が優れている点
- 可用性
- 業界最高レベルの信頼性(到達率)
- 業界最高レベルのセキュリティ
- 優れたインターフェイス(使い慣れた Gmail のインターフェイスが利用できる)
- 専用アプリがある
レンタルサーバー付帯のメールサービスが優れている点
- コスト
となり、これは裏返せばそのままそれぞれの欠点ともなります。今回、クライアントさまはコスト面の問題をクリアできるということで、最終的には Google Workspace を導入するという結論になりました。
3. 移行における課題と対応
今回の移行では、以下のような点で特に慎重な対応が求められました。
・既存データの安全な移行と各端末の設定・周知
長年利用されてきたメールデータが大量に蓄積されていたため、データ損失や抜け漏れが発生しないよう、事前に詳細な移行計画を策定し、全過去メールの正確な移行を徹底しました。
各従業員さまがPCやスマートフォン、タブレットなど多様な端末でメールを利用されていたため、それぞれの環境に合わせた設定マニュアルを作成し、個別にサポート対応を行いました。
過去のメールに関しては、参照型のIMAPではなく、POPで移行前のメールサーバーに接続していただき、サーバー上の全メールをローカル端末で取得していただきました。
・業務への影響を最小限に抑えるスケジュール調整
日常業務に支障が出ないよう、できるだけ夜間や休日を活用した段階的な移行スケジュールを策定。移行期間中もメールの送受信が途切れないよう、細かなDNSの設定を行うとともに、新旧メールサーバーの並行稼働期間を設けてトラブルを未然に防ぎました。
4. 導入と効果
上記のように徹底した準備のもと、移行を実施した結果として、全てのメールデータを安全かつ確実に取得し、メールサーバー移行後もスムーズに業務を継続いただける環境を実現しました。
お客様からは
- 「トラブルなく移行できて安心した」
- 「サポートが手厚く心強かった」
- 「普段使い慣れた Gmail のインターフェイスが使えて利便性が向上した」
- 「以前よりも迷惑メールのフィルタリングが優れている」
- 「メールが確実に届くようになった」
とご評価いただいています。
会社のメールサービスを Gmail(Google Workspace) に移行したいが、移行時のトラブルが心配というお客様はぜひ一度、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。